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純心庵 @清水五条

純心庵
東山区松原通大和大路西入弓矢町24-1
075-525-5068
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カブちゃんが京都の学生時代からご贔屓にしている店

そんなカブちゃんに連れられ、僕も何度か訪れたことがあります

もともとはステーキをメインにしていた店なのだと思いますが、食いしん坊の店主が今の純心庵を造り上げたということなのだと思います

現在はステーキのみならず、魚介類をも使用した素晴らしい料理を提供している

店舗はすでに3箇所ほど移転をし、現在の場所に移ってからは3~4年程度経過していると思います



今回はカウンター席に案内されました

テーブルには「写真お断り」の注意書き

記念写真は店主に断わればOKということのようですが、僕たちはブログに書くことが目的

黙って写真は一切取らないことにしました

なので冒頭の店舗の外観写真のみです

それでも取り上げたかった

そういう店です



まずはワインを注文

メニューにはグラスワインといくつかのボトルワイン(フルボトル)が用意されていましたが、僕たちはいずれも量的に合わないため、ハーフボトルがないか相談しました

ハーフは置いていないけれど、ハーフに相当する量をデキャンタで出してくれるということで、赤ワインを注文

説明では確かニュージーランド(オーストラリア?)のスパイシーなワイン、と言っていたと思いますが、ぶどう品種はピノ・ノワールでした

カジュアルで飲みやすいワインだったように思います



まずは先つけの3種の盛り合わせ

チーズの味噌漬け、ロースハムのワサビマヨネーズ乗せ、それに塩辛の燻製

特に塩辛の燻製はおいしかった

店主に聞けば、造り方は聞いてしまえば単純なもの、ということですが、塩辛を燻製にしたものってこれまでに食べたことがありません

チップの香り漂うこの一品だけで店のレベルを感じてしまう



そして純心庵風サラダ

これは名物になっているようです

魚や貝を多用したサラダに、別に提供されるドレッシング、そしてトッピングとしての刻み海苔とシリアル

全てをサラダに混ぜ、箸でよく混ぜ合わせていただく

ドレッシングの量はちょうどよいし、全体が馴染んだところでこのサラダは頂点を迎える

ただのサラダと侮るなかれ

一度はご賞味いただきたい、素晴らしい一皿です



続けては殻ごと提供されるカキの一皿

これはいわば小さな鍋

鍋料理が、カキの殻を鍋に見立て、提供されているようなイメージです

カブちゃんと

 「これは小さな鍋料理だね」

と話しているところに提供されたのは、小皿に盛られた”ご飯”

これ以上にドンピシャの組み合わせは無いと思います

この”ご飯”を、カキを食べた後の殻に残った汁を吸わせ、すする

まさに”鍋を食べている”としか表現のしようがない

この瞬間には店主と笑みを交わさざるを得なかった

それほどまでに、店主の狙いと客の思いが一致した料理です



そして白子のチゲ風

白子にキムチのような辛みソースを会えて焼いたもの

今度は白子のキムチ鍋です

合わないはずはない

 「これはサービス」

といって提供されたのは、旬の生の白菜に、ただこのキムチ風ソースをかけたもの

それでも甘い白菜はおいしく感じられます



メインの牛タンのシチュー

僕は、牛肉はシチューで食べるのが一番おいしいと思っています

純心庵では特にこの牛タンが人気があるらしいです

もともとステーキハウスである純心庵は、初期の頃からビーフシチューは提供していたと思います

ル・クルーゼの小さなハート形の鍋に入れられて提供される

これはもう本当にうまい

ホロホロと崩れる程に柔らかく煮込まれた牛タンのおいしさ

純心庵ではバゲットではなくカンパーニュが提供されますが、このパンにシチューを浸みこませて食べるととてもおいしいです



そしてデザートはヴァニラアイスのウェハース添え

ヴァニラアイスもさることながら、僕が注目したのはウェハース

厚みのあるウェハースがおいしかったということを記憶しています

一緒に提供されるコーヒーは、アイリッシュウィスキーなどで味付けしているのだそうです





今回はランチで訪問しました

いくつかコースがあるのですが、僕たちは一番安価の雪コース(3千円)をいただきました

9種類の料理が出てくるものですが、非常にヴァリューがあると思います

東京の3千円のランチでこれ程の品数とレベルの高い料理を提供する店がそうそうあるでしょうか



スキンヘッドに個性的なメガネをかけた店主は体育会系の筋肉質なイメージ

そんな店主が厨房で若い料理人を叱っている姿を見ても驚かないように

ずっとずっと昔から、これがこの純心庵の景色

昔しっかりと叱られていた女性料理人の方は、今では料理からはほとんど手を離れ、厨房から接客をしています

あれほど怒っていた店主とも、にこやかに、あうんの呼吸で店を仕切っている

あれは店主の愛情にあふれた指導の姿だったのでしょうね

時を経て、がっちりとした信頼感のもとに、安心して安定した料理の数々を提供している純心庵



もし京都に行くことがあればぜひ訪れていただきたい店です





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by arusanchi | 2013-02-21 12:37 | 洋食  

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