夏の夜とワインセラー
2010年 08月 19日
昨日の東京は37℃くらいまで気温が上昇したとかニュースで言っていました。
会社からの帰りはだいたいもう夜なんだけど、それでも昼間の熱がほとんど冷めずに残っていて夜だって十分に暑い。
しかも湿度もかなりのもので、アスファルトの下で誰かがせっせとお湯を沸かしているんじゃないかという蒸し暑さ。
こう暑いと心配になるのはストックしているワイン。
一般的には、14℃前後で温度変化が少なく光のあたらない場所に静かに保管するのがよい、といいます。
37℃の日本の夏なんてとんでもないわけです。
そこで奮発して購入したのが、デバイスタイルのワインセラー。
海外旅行で買ってきた思い出のワインやボルドーの格付けワインなど、部屋にそのまま放置して夏を越すのはさすがにまずいのでは、と。
アルザスのヒューゲル(Hugel et Fils)さんを訪問させていただいた際、試飲して購入した日本で販売していないというワイン"S"。エティエンヌ・ヒューゲルさんからお土産として頂いた"ゲヴェルツトラミナー・ヴァンダンジュ・タルディブ"。
こうした思い出のワインはなかなか空ける気になれないんですよね。ワインは思い出の一つの形でもあると思うんですよ。
そんなワインを長期保存するためにもセラーの購入は必須でした。
今日も夜遅く仕事から帰ってきましたが、相変わらずアスファルトの下の方では誰かがせっせとお湯を沸かしているようです。
それでも家に帰ると部屋の片隅にクールに佇むワインセラー。
外の暑さなんて関係なく、庫内は暗くいつでも一定の温度に保たれていて、その中でワインは時間をかけてゆっくりと熟成を続けています。
思い出も時間がたてば少しずつその姿を変化させていくように。
こういうのって、なんだかよいと思いませんか?
by arusanchi | 2010-08-19 01:32 | ワイン