アヒルストア @富ヶ谷
2012年 11月 26日
アヒルストア
東京都渋谷区富ヶ谷1-19-4
03-5454-2146
雑誌なんかでも良く取り上げられている、都内でも屈指のワインバーということで、どんな店か楽しみに訪問しました
ちなみに、兄妹で経営されているようです
開店時刻の18時をやや過ぎた頃に到着して見ると、入口には列ができていて、順番に店内に案内されているところでした
よくみると、予約が取れていないために断わられている人も
僕たちは事前(一ヶ月くらい前)に開店時刻の18時に予約を入れていたので問題ありませんでしたが、大変な人気店のようですね
店内はカウンター席(8席くらい)と、立ち飲みスペースのみです
立ち飲みスペースには、テーブル代わりのワイン樽が2つ、それに入口近くのちょっとした棚をテーブル代わりにしたスペースの合計3つのスペースしかありません
全体的には非常にこじんまりとした空間になっています
順番にオーダーを取っているため、声をかけられるまでじっと待ちます
ワイン担当らしいお兄さんからまずワインについて聞かれたため、カブちゃんが
「渋すぎず、酸味のあまりきつくない赤ワインを」
と伝えたところ、ユーロ・カーヴのセラーから3本ほど選んでくれました
ロワールのピノ・ドーニスが2本、そしてクローズ・エルミタージュ
その中から選んだワインがこちら
ちょっと珍しいと思うのですが、ピノ・ドーニス100%のロワールの赤ワインです
淡いルビー色
やや濁りのあるところは自然派の作りなのでしょうか
香りは何となくピノ・ノワールにも通じるようで、非常にフルーティでライト
食事に合わせるによいワインでした
メニューは壁に掛けられています
最初に頼んだ食事メニューのポテサラ
とても柔らかいポテサラで、中に練り込んだベーコンの脂っぽさやピリっと苦い黒コショウが、マイルドなマッシュポテトの味を引き締めていました
おまかせでお願いしたパンの盛り合わせ
カブちゃんはしっとりとした生地のフォカッチャを大絶賛していました
胡椒の入ったパンは食事によく合いました
アヒルストアでは自家製のパンも有名で、こうした売りのある店は強いですね
アボカドとタコのサラダ
アボカドとタコという食感の異なるものをよくもまあうまく組み合わせたと思います
マリネのようなドレッシングの酸味がアボカドにもタコにも効いていました
これはカブちゃんが以前から食べたいと言っていた、青海苔と桜エビの揚げパン
イメージは青海苔の入ったかき餅もしくは、ポンテケージョで、それがもう少しフワッとした感じ
全体にもちもちとした食感ですが、桜エビの香ばしさがアクセントになっています
自家製羊のソーセージとクスクスのサラダ
僕にはソーセージが少し辛すぎる気がしたのですが、カブちゃんはちょうど良いと言っていた
ひと癖あるラムですが、付け合わせのトマトやキュウリと合わせて食べると、口の中がさっぱりしてちょうどいい加減になります
満席であるにもかかわらず、厨房は忙しくてどうしようもないという感じではなかったです
それは、「煮込みやなりた」などに比べると火を使った料理が少ない(ようにみえる)せいかも知れませんね
いい感じのペースで注文を捌いているように見えました
それから、店の奥には見覚えのある顔があって(思い出すのにやや時間がかかりましたが)、八丁堀のガールド・リヨンのオーナーさんでした
妹さんに「よく来るのですか?」聞いたところ「1年ぶりくらいですかね」という回答が
4名で来店していましたが、時々他の店を見るのも勉強のうちなのでしょうね
大きなスピーカーから流れる音楽はセンス良く(途中、山下達郎もかかっていた)、照明はやや暗めで裸電球3つ程とスポットライトが2~3個
口コミなんかを見ると「雰囲気がよい」というコメントが多い店ですが、確かにその通りだという気がします
カブちゃんは「後から振り返ると夢の中みたいだった」そう
迷い込んだ森の中にぽつりと建っていた、温かい雰囲気に包まれた家のような
そういった感じかな
確かに東京という街にありながら、代々木公園という広大な緑地帯を近くにもつこのあたりの雰囲気全体が、何となく東京らしくない気もします
嫉妬してしまうくらいに良くできた店だと思いました
家族で(この場合は兄妹で)経営し、音楽を聴きながら、好きなワインを飲んで喜んでもらう
お客さんもたくさんいるし
店の扉を開け、満席を確認し、そのまま扉を閉じる
そんな光景が何度となく繰り返されていました
通い詰めたくなる店のような気もする
だけど、行く度に完成度の高さを見せつけられて嫉妬を感じてしまう気もする
そんな自分が嫌で、もう行かないかもしれない
悩ましいワインバーです・・・
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by arusanchi | 2012-11-26 06:00 | ワインバー