煮込みや なりた @代々木
2012年 05月 20日
通常は、予約を入れたい日の1週間前の午前0時時を過ぎたところから予約受付開始、というルールがあるようです
しかし、これだとなかなか電話はつながらず、ようやくつながったと思ったら既に予約が一杯、という状況が何度もありました
このような事情もあって、訪問した日の会計後に次回の予約をしてしまう
そういう風に決めました
煮込みや なりた
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-19
03-3355-2538
一番奥の席に案内されました
壁向きに2人で並んで座るこじんまりとした席ですが、これが意外と落ち着く・・・
今回のメニューです
エスカルゴ、砂肝のサラダ、フォアグラのパイ包みは定番の絶品料理
いつ食べてもおいしいのですが、敢えてこれは外し、それ以外のメニューにすることにしました
白ワインのグラスでスタート
ロワールの自然派のソービニヨン・ブランだそうです
インポーターはコスモ・ジュン
このインポーターはクリスチャン・ビネールも手掛けているようです
自然派に力を入れているのですね
ノン・フィルターなのか、若干濁りの残ったワインでした
アルコール度は13.5度
酸味が心地よく、わずかに感じる苦味が味わいを引き締める感じ
パンをあてにして白ワインをすすりつつ過ごしているところに、まず最初に運ばれてきたのがこちら
米ナスのミルフィーユ
思わず「おおっ!」と声を出してしまいました・・・
マッシュポテトの白、何を使用したか忘れてしまったけどグリーンのソース、トマトの赤
色がきれいではありませんか
カニの身も入ってます
ミルフィーユというだけあって、薄くカットされた幅の広い米ナスが層状に盛られています
ナス自体は味の主張がそれ程ないけれど、トマトの酸味、マッシュポテトのトロリとした感触、グリーンのソースのあっさり感を一緒に味わうと深みを感じます
何の過不足もない、絶妙の味付け
鬼才なりたさんの料理はこれだからいつ来ても楽しく、感動してしまいます
次に運ばれてきたのが長崎産アジのマリネ
この美しさとボリューム・・・
何とこれで500円です。本当にどうかしています
左に見えるのは生のイチジク
なりたのサラダの特徴は、果物の使い方ではないかと思います(以前注文した砂肝のサラダにはメロンが入っていました)
このアクセントの入れ方がシャレてます
この皿からイチジクを取り除いてしまったら、、、見た目は普通のマリネになってします
ここが一味違うところかと
酢のほど良い酸味に果物の甘さが合うんです
そしてマリネ液のオイル、酢、塩、コショウのバランスにはいつも感心してしまいます
米ナスのミルフィーユ、長崎産アジのマリネ、いずれも他の店では味わえそうにないところに、この店の価値が現れているような気がします
グラスワインに続け、赤ワインをボトルで注文することにしました
前回来た時の飲んだピノ・ファンがおいしかったので、今回は産地ではなくピノ・ノワールで3本選んでもらった中から選択しました
BOURGOGNE PINOT NOIR JEAN-MICHEL GUILLON & Fils 2001
(ブルゴーニュ ピノ・ノワール ジャン・ミシェル・ギュイヨン)
10年程経過したせいか、薄いレンガ色になっていました
湿った土、オイル、キノコなどの香りに、熟成による枯れたニュアンスやタンニンも感じられます
カブちゃんは「焼き鳥の皮の焼き立ての香ばしい匂い」という独特な表現をしていましたが、、、オイリーな感じと枯れた香ばしさという点では、ある意味、言い当てているというような気もします
アルコール度数は12.5度でした
そして本日のメインディッシュ
ラムのハンバーグ
「何これ?」と思わず口をついてしまう大きさ
ジャガイモの上に巨大なハンバーグが鎮座しています
これはUFOか戦車?
それに、何やらハンバーグの上で燃えているものがあります(煙、見えますか?)
フロア係のケンタさんに聞くと、これは”タイム”なんだそうで、乾燥したタイムに火をつけ、お香のように香りづけしているんですね
どこからこんな発想が出てくるんだろう
粗挽きの肉は柔らかいけれど、肉の挽き方のせいか、ごつごつとした歯ごたえも残していて、とてもおいしい
ラム特有の臭みもあるのだけれど、全く嫌な感じがしません
男らしいハンバーグという感じで、かなりワイルド(だぜぇ~)
写真でも分かるようにかなりの厚さだけれど、お皿に広がるソースをからめて食べると、肉の味がさらに引き立ち、旨みが増します
今回もおいしい料理とその見た目の美しさに驚きっぱなしでした
この店がある限り、また通える範囲に住んでいる限り、何度もリピートしたいと思います
もちろん、次回の予約も抜かりなく行いました、、、
精算時、ケンタさんに2月のパリ旅行について聞いてみました
どうやらパリだけでなく、なりたさんの勧めがあってスペインのバスク地方、サン・セバスチャンにも出かけたのだそうです
バールがたくさんあり、はしごするのが楽しく、ワインも1杯180円前後の価格で飲めるそうです
景色もきれいで人も優しく、友達もできたということで、とても充実した研修?旅行だったということ
聞くだけで楽しそうな街でした
僕たちも今年の旅行先をそろそろ決めなければいけないので、サン・セバスチャンも候補地として検討したいと思っています
次回なりたに来る時は、どこかに旅行へ出かけた後になるかもしれません
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by arusanchi | 2012-05-20 18:00 | ワインバー